翻訳者が「1ワード15円×2万ワード」の案件を診断したら
翻訳会社から、マニュアルの英日翻訳2万ワードを1ワード15円(計30万円)で打診された設定例です。処理速度は1時間400ワードで50時間、用語集の整備と申し送り作成で8時間を見込みます。支払いは60日サイトです。
相談: 「ワード単価は長年このままで、上げ方が分かりません。」
診断に入力した条件
※ 金額・時間は架空の入力例です。職種の相場を示すものではありません。
| 報酬 | 300,000円(固定(一式)・税抜) |
|---|---|
| 作業時間 | 本作業50時間+付随作業8時間 |
| 条件 | 修正上限あり / 支払サイト60日 / 源泉徴収あり / 仲介経由 / 単発 |
| 自分の基準 | 目標手取り4,500,000円 / 週5日×実働6時間 / 請求可能率75% |
入力の考え方
- ワード単価×分量を総額に換算して入力(15円×20,000ワード=30万円)
- 自分の処理速度(1時間400ワード)から本作業時間を見積もる
- 翻訳料は源泉徴収の対象。入金額の目減りも診断で確認
診断結果
採算スコア
66 /100
B判定 — おおむね妥当この案件の実質時給(付随作業・直接経費込み)5,172円
あなたの必要時給(目標手取りからの逆算)5,810円
必要な年間売上(経費ゼロ換算)6,140,000円
月間売上目標511,667円
日単価の目安(必要時給×実働時間)34,860円
入金見込み(源泉徴収 30,630円 控除後・税抜)269,370円
危険サイン(3件)
- 実質時給が必要時給に届いていません付随作業(打合せ・修正)を含めた実質時給が、目標手取りから逆算した必要時給を下回っています。差分を埋める交渉余地がないか確認しましょう。
- 入金まで1か月超かかります作業開始から入金まで2か月以上空く計算になり、資金繰りの負担になります。着手金や月末締め翌月払いへの変更を検討しましょう。
- 単発案件なのに単価に余裕がありません単発案件は営業・要件把握・立ち上がりのコストが毎回かかるため、継続案件より高い時給が必要です。目安として必要時給の2割増し以上を狙いましょう。
推奨の交渉レンジ(総額・税抜・概算)
395,000円 〜 517,000円
時給換算6,800円 〜 8,900円
算出根拠必要時給に単発・仲介の上乗せを加味し、総作業時間と直接経費で換算
受けられる水準ですが、余裕は大きくありません。修正上限や支払サイトなど、金額以外の条件で有利にできる点がないか確認してから返事をしましょう。
この事例の交渉の着眼点
- ワード単価は「自分の時速×必要時給」から逆算する。処理速度が上がったのに単価据え置きなら、実質的な値下げを受けているのと同じ
- 用語集作成・レイアウト調整・ツール指定対応は翻訳作業とは別の工数。「付帯作業費」として分けて請求する交渉がしやすい
- 翻訳会社経由で単価が動かない場合は、分野特化(法務・医療など)での単価テーブル変更を打診する
そのまま使える文面
付帯作業費を分けて請求する相談文面(金額・固有名詞を差し替えてお使いください):
本件、翻訳作業とは別に、用語集の新規作成とスタイルガイドへの準拠確認が発生する見込みです。翻訳料金(1ワード〇円)とは別に、付帯作業費として〇時間×〇〇円を計上させていただいてもよろしいでしょうか。次回以降、同じ用語集を使える案件では不要になる初回のみの費用です。
この事例の入力値がフォームに入った状態で開きます。金額や時間を自分の案件に差し替えるだけで診断できます。
この事例を自分の条件に差し替えて診断する診断結果をそのまま交渉材料にできる詳細レポート(980円〜)も用意しています。
交渉に進むなら単価交渉メールテンプレート、 条件の確認には業務範囲チェックリストが使えます。
ほかの事例
- WebデザイナーがLP制作「一式15万円」を診断したら
- Webライターが「記事単価3万円×月8本」の継続案件を診断したら
- ITエンジニアがエージェント経由「月額60万円」の常駐案件を診断したら
- イラストレーターが「キャラデザ一式8万円・修正無制限」を診断したら
※ 税額・社会保険料は令和8年分・単身・東京23区目安の概算です。採算スコアと推奨レンジは当サイト独自の目安であり、 契約判断や収入を保証するものではありません。