業務範囲(スコープ)確認チェックリスト|受注前に決めておく19項目
受注後のトラブルの大半は「決めていなかったこと」から起きます。金額の交渉よりも先に、まず範囲と条件を固めましょう。下のチェックリストを見積もり前に確認し、決まっていない項目は確認メール(文例あり)で先方に聞いてください。
条件確認メール(見積もり前に送る)
〇〇様
お世話になっております。△△です。
お見積もりの前に、条件面を何点か確認させてください。
1. 修正対応の回数に上限を設けさせていただきたいのですが、〇回まででよろしいでしょうか(超過分は別途お見積もり)。
2. お支払いの締め日とお支払日を教えてください。
3. 納品物の著作権(または利用範囲)の扱いについて、ご希望はありますか。
4. 作業開始後にキャンセルとなった場合、進行分は日割り(または工程割)でご請求させていただく形でよろしいでしょうか。
上記が確定しましたら、正式なお見積もりをお送りいたします。
よろしくお願いいたします。
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チェックリスト
- 作業の成果物(何を・いくつ・どんな形式で納品するか)
- 作業に含まれないこと(例: 素材購入、原稿執筆、サーバー設定)
- 修正回数の上限と、超過時の追加料金
- 修正の範囲(微調整なのか、方針変更もありなのか)
- 納期と、中間確認のスケジュール
- 先方支給物(素材・原稿・アカウント)と支給期限
- 先方の確認・フィードバックの期限(遅れたら納期も延びる旨)
- 報酬額と消費税の内外
- 源泉徴収の有無
- 支払サイト(締め日・支払日)— 60日以内か
- 着手金の有無(大型案件は30〜50%が目安)
- 作業開始後のキャンセル時の精算方法
- 著作権・利用範囲の扱い(買い切りか、利用範囲限定か)
- 実績公開の可否(ポートフォリオに載せてよいか)
- 二次利用・他媒体展開時の追加報酬
- 打ち合わせの頻度・手段(回数が多いなら工数に計上)
- 連絡手段と返信の期待値(休日・夜間対応の有無)
- 契約書・発注書の有無(口約束は避ける)
- 秘密保持(NDA)の範囲
使い方のポイント
- 全部を一度に聞く必要はない。最低限「修正回数・支払サイト・キャンセル精算・著作権」の4つは受注前に必ず確認する
- フリーランス法により、発注事業者からの書面等による取引条件の明示が義務化されています。条件が示されない場合は明示を求めてよい
- 確認した内容はメールで残す。「お電話で伺った内容の確認です」と書面化するのが定石
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よくある質問
確認項目が多くて、細かい人だと思われませんか?
むしろ逆で、条件を先に確認するフリーランスのほうが仕事に慣れている印象を与えます。全19項目を質問攻めにするのではなく、見積もりに前提条件として書き込む形にすると自然です。
口頭だけで発注されそうなときはどうすればよいですか?
フリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)では、発注事業者に対して業務内容や報酬額等の取引条件を書面や電子メール等で明示することが義務付けられています。「条件の整理のため」としてメールでの明示をお願いしましょう。