デザイナーが「支払サイト90日」の大型案件を診断したら
広告代理店から、ブランドリニューアル一式50万円の案件を打診された設定例です。作業は本作業60時間+打ち合わせ・修正12時間。金額は悪くないものの、支払条件が「検収後90日」となっています。
相談: 「金額は魅力的なのですが、入金が3か月先というのが引っかかっています。」
診断に入力した条件
※ 金額・時間は架空の入力例です。職種の相場を示すものではありません。
| 報酬 | 500,000円(固定(一式)・税抜) |
|---|---|
| 作業時間 | 本作業60時間+付随作業12時間 |
| 条件 | 修正上限あり / 支払サイト90日 / 源泉徴収あり / 直請け / 単発 / 直接経費10,000円 |
| 自分の基準 | 目標手取り4,500,000円 / 週5日×実働6時間 / 請求可能率70% |
入力の考え方
- 報酬・時間の採算は良くても、支払サイト90日が危険サインとして判定される例
- 作業開始から入金まで4か月超になる想定で資金繰りを確認
- 源泉徴収ありのため、入金額はさらに目減りする点も診断で確認
診断結果
採算スコア
70 /100
B判定 — おおむね妥当この案件の実質時給(付随作業・直接経費込み)6,805円
あなたの必要時給(目標手取りからの逆算)6,230円
必要な年間売上(経費ゼロ換算)6,140,000円
月間売上目標511,667円
日単価の目安(必要時給×実働時間)37,380円
入金見込み(源泉徴収 51,050円 控除後・税抜)448,950円
危険サイン(2件)
- 支払サイトが60日を超えていますフリーランス法(特定受託事業者取引適正化法)第4条では、発注事業者(従業員を使用する事業者等の特定業務委託事業者)は原則として、給付を受け取った日から60日以内のできる限り短い期間内に報酬の支払期日を定めることとされています。60日超の支払サイトは法律上問題となる可能性があるため、短縮を申し入れる根拠になります。
- 単発案件なのに単価に余裕がありません単発案件は営業・要件把握・立ち上がりのコストが毎回かかるため、継続案件より高い時給が必要です。目安として必要時給の2割増し以上を狙いましょう。
推奨の交渉レンジ(総額・税抜・概算)
507,000円 〜 658,000円
時給換算6,900円 〜 9,000円
算出根拠必要時給に単発・仲介の上乗せを加味し、総作業時間と直接経費で換算
受けられる水準ですが、余裕は大きくありません。修正上限や支払サイトなど、金額以外の条件で有利にできる点がないか確認してから返事をしましょう。
この事例の交渉の着眼点
- フリーランス法では、発注事業者(従業員を使用する事業者等の特定業務委託事業者)は原則として、給付の受領から60日以内のできる限り短い期間内に支払期日を設定することとされている。90日サイトはこの点を根拠に短縮を申し入れられる
- サイト短縮が難しい場合は、着手金30〜50%+残金検収後の分割で立て替え期間を圧縮する
- 大型案件ほど「金額の大きさ」より「月あたりのキャッシュフロー」で判断する
そのまま使える文面
支払サイト短縮+着手金を申し入れる文面(金額・固有名詞を差し替えてお使いください):
お支払条件についてご相談です。ご提示の「検収後90日」ですが、フリーランスへの発注では、給付の受領から60日以内の支払期日設定が原則とされています(フリーランス法)。つきましては、検収後30日以内へのご変更をお願いできますでしょうか。難しい場合は、着手時に50%・検収後60日以内に残金50%という形でもご相談可能です。
この事例の入力値がフォームに入った状態で開きます。金額や時間を自分の案件に差し替えるだけで診断できます。
この事例を自分の条件に差し替えて診断する診断結果をそのまま交渉材料にできる詳細レポート(980円〜)も用意しています。
交渉に進むなら単価交渉メールテンプレート、 条件の確認には業務範囲チェックリストが使えます。
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※ 税額・社会保険料は令和8年分・単身・東京23区目安の概算です。採算スコアと推奨レンジは当サイト独自の目安であり、 契約判断や収入を保証するものではありません。